無垢の木で造られた家具は、家具になった後も呼吸を続けています。
末永くご使用いただくために、家具の特性をご理解ください。
無垢の家具の特性について
真心込めて製作させて頂いた無垢の木で造られた家具は、お客様の元へお届けしてからも湿気を吸ったり吐いたり家の環境に合わせて呼吸をし続けてくれます。じめじめする夏は湿気を吸ってくれて、乾燥する冬は湿気を吐き出してくれます。そのため、住環境や気候の変化によって、反りや割れが発生しないとは言い切れません。
家具のお取り扱いについて
直射日光の当たる場所に家具を置いておくと、変色やひび割れを起こす可能性があります。なるべく直接日光が当たらないように置いていただくか、カーテン等をご利用いただき、日光が直接当たらないようにして下さい。また、暖房器具(ストーブ等)のすぐ近くや熱の直接当たる場所・エアコンの風や加湿器の蒸気などが直接当たる場所に置かないようにしてください。火災や、木部や張地の変色・変形・割れの原因となる場合があります。
湿気の行き来を妨げるビニール製のテーブルクロス等を無垢の家具に直接置いてしまうと、木が呼吸出来なくなり、カビが発生したり、木が腐ってしまう可能性があります。木の呼吸を妨げないようご注意下さい。
日々のお手入れ方法
普段のお手入れは、固く絞った台ふきで拭いてください。そうすることで、板を磨くのと同じ作業になりますので、月日が経つにつれてだんだんと艶が出てきます。テーブルや座卓などに水気を多く含んだものを長時間置いておくと、しみになってしまうことがありますので、ご注意ください。
汚れがついてしまった場合は
食べ物の汚れはすぐに拭き取っていただければ、たいていの汚れは落ちますので、こまめにお手入れしてください。手垢やマジックなどの汚れは、ホームセンターなどで売っているスポンジ状の汚れ落としをご利用下さい。
傷がついてしまった場合は
傷がついてしまった時は、症状が軽い場合(角が丸いものでぶつけてしまったり、重いものを乗せてできたようなへこみ程度)よく湿らせた布を傷の上に置き、その上から「中」ぐらいの温度に設定したアイロンで何回か熱してください。蒸気で木の繊維を膨らませることで、元に戻ります。その後必ず薄く塗料を拭きこんで下さい。症状が重い場合(角があるものでぶつけてしまったり、木の繊維が切断されている傷)は、とちの木までご相談下さい。末永くお使いいただけるよう、最善の方法でお直しいたします。(尚、お直しする場合、お直し代が発生致しますので、あらかじめご了承下さい。)